ハイビスカスは、園芸店で春先4月~5月より鉢花として流通するようになります。沖縄では、年中ホームセンターなどで購入することが出来ます。自分の好みにあった花の色、形のハイビスカスを見つけてください。
インターネットで専門店から購入する、愛好家の団体で分けてもらう方法もあります。
【置き場所】
日光がよく当たる場所で栽培します。日本の真夏は暑すぎるので、少し遮光をしてあげるか、午前中のみ日の当たる場所に移動させると、調子を崩しにくくなります。
【水やり】
気温の暖かい時期は、ハイビスカスの成長期です。この時期には、鉢の底から水が流れ出すまで、たっぷりと灌水します。真夏は朝夕2回水やりすることもあります。冬場、温度が保てない場合は、鉢土の表面が乾いてから水を与えます。
【肥料】
成長期は10日に1回液体肥料を施すか、月1回程度緩効性肥料を施します。冬場は肥料を与えませんが、新芽がでているものには、月1回程度緩効性肥料を施します。
【鉢あげ】
ハイビスカスは、生育が早く根詰まりしやすい植物です。根詰まりを起こすと、根の活性が失われるため生育が悪くなり、花も咲かなくなります。根詰まりを防ぐためには「鉢あげ」を行います。
9月以降に気温が下がってくると、根の生育が悪くなるので、気温の高い時期に鉢あげを行うと失敗が少なくなります。
1.一回り大きな鉢と用土を準備する。 |
2.根詰まりした株の根鉢を崩さないように新しい鉢に移し、間に用土を詰める。 |
3.これ以上鉢を大きくすることが出来ない場合は、根鉢を1/3~1/2ほど崩し、痛んだ根を切り取り同じ大きさの鉢に植え付ける。 |
4.鉢あげ後は、たっぷりと水やりをして、4~5日は直射日光に当てないようにします。 |
さし木の難しいハワイアン系統のハイビスカスを、性質の強い他の系統のハイビスカスに接ぐことによって、効率的にふやす方法です。
1.台木(土台となる木)を用意する。台木は、柔らかく成長しやすい品種を選び、鉛筆くらいの太さになるまで、長く伸びるように栽培する。 |
2.台木の葉を除去し、地上10~15cmくらいのところでカットする。 |
3.増やしたいハイビスカスから台木と同じ太さくらいの枝を採取して、接ぎ穂をつくる。小刀などの刃の硬いものを使用すること。 |
4.先端部分はかけないように切除すること。 |
5.台木の片側を小刀で切り込みを入れ、接ぎ穂を差し込む。 |
6.接ぎ木テープで巻いて、更にセロファンテープでキチンと止める。台木のあまった部分を切り取り、切断面に保護剤をつけ終了。 |
ハイビスカスをふやしたい時には、さし木を行います。オールド系、コーラル系ハイビスカスのさし木は成功率が高いですが、ハワイアンタイプは難しいものが多いので接ぎ木を行います。
1.さし木は、6月上旬~7月中旬が最適です。よく充実した枝を選び、葉を1~2枚つけて5~8cmに切り取ります。葉っぱも大きなものは半分ほど切り落とします。 |
2.5~10分くらい水につけます(水あげ)。切り口にぬめりがある場合は、きれいに洗い流します。 |
3.発根促進剤をつけます。 |
4.葉が触れあわないように挿します。土は、水はけのよい無肥料のものを使います。たっぷりと水を与え、以後、水を切らさないようにします。 |
5.2ヶ月後、新芽が伸びたら鉢上げします。 |
6.鉢上げ後のハイビスカス。 |