日本一の学校、日本一の村づくり
「花と緑と夢ある伊豆味」の仕掛け人
プロフィール
平成10年から8年間、伊豆味小中学校PTA会長期間中、学校、区民を巻き込んで「花と緑 チョウの舞う学校・ふるさとづくり」を展開。
平成12年地区PTA連合会表彰、平成13年県PTA連合会表彰を受賞。伊豆味小中学校も「全国緑の愛護の集い国土大臣表彰」「沖縄県学校緑化コンクール特選」「九州地区緑化推進大会表彰」「全日本学校関係環境緑化コンクール特選」「全国植樹祭(秋田県大会)林野庁長官賞」など受賞。座間味あじさい園経営。グリーンツーリズムインストラクター。
PTAと子どもたちで、めだかが泳ぐ手作りビオトープ
「私は生まれも育ちも伊豆味です。子どもが6人いるので25年ほどPTA活動に関わりました。最後の平成10年から17年まで8年間はPTA会長を引き受けました。
その年、伊豆味の村づくりフォーラムが開催され、農村公園整備計画と連動して地域全体で自然環境の創造や保全活動をしようということになりました。平成10年から14年までのテーマは「花と緑 チョウの舞う学校・ふるさとづくり。
学校の運動場の端に湧き水があるので、それを引いて校庭にビオトープを創ろうということになりました。小川が流れる校庭です。しかし県にお願いすると予算がないといわれた。それなら自分たちでしようと、大人も子どもたちも一生懸命、土を掘って運んでと頑張りました。それを見た県も最終的には予算をつけてくれましたよ。
出来上がったビオトープに「ビオスの丘」から琉球めだかを預かって飼育しました。200匹を借りて子どもを生ませ、翌年「ビオスの丘」に返すということをやったのです。これが新聞で大きく報道されました。」
マスコミも注目する地域ぐるみの活動
「チョウが好きな食草、食木を学校に植え、チョウを呼びました。学校周辺から農村公園まであじさいを植えました。屋外運動場をPTA総出で行いました。工事関係の仕事をしている親は重機を持ち込んだ。だれもが学校や村の整備に一生懸命だったのです。そんな取り組みが話題になって新聞に載ります。すると地域の人や子供たちが喜んで、次は何やろうかと張り切る、するとまた取材される。
そんな環境教育実践活動が評価されて、平成13年全国「みどりの愛護」のつどいで『国土大臣表彰』受賞、翌年は『全国農村アメニティーコンクール振興局長受賞』、平成15年は『おきなわふるさと百選』など、次々表彰されることになりました。
伊豆味は話題が多いねとよく言われたものです」
座間味さんは、「あの時は校長先生、区長さん、PTA会長の私がいずれも村おこしという同じ方向に向かって走っていました。3人ともが伊豆味に誇りをもち、夢をふくらましていました。地域の人たちもマスコミなど関係機関もそれにまき込まれ、みんなが一体となって活動を展開できた。これが成功のコツでした」と言います。
伊豆味の財産探し あじさい祭りの始まり
「平成10年のフォーラムで、伊豆味の資源を使った村おこしが提案されました。伊豆味の誇れる資源はなんだろうか、子どもも大人も村を点検したのです。私は在来のあじさいを提案しました。改良されていない白い色をした昔から伊豆味にあった花です。子どものころ、私はあじさいというと白い花が咲くものだと思っていたほどです。ただ直射日光に弱いのが弱点です。
あじさいを植えようということになりました。白いあじさいだけでなく、直射日光に強い改良種のあじさいを、うたきや農村公園を中心に植栽。平成11年に2000本、12年には5000本。それならあじさい祭りもしようということになり、みんなの夢が次々膨んだのです。平成14年、第一回あじさい祭りを開催されました」
緑の山は伊豆味の財産
伊豆味は昔から自然環境に恵まれていました。戦後すぐには山森が伐採されたときも、小中学校の周辺に御嶽あったため森は残されました。そこには今も銘木百選に入ったデイゴ、樹齢2百年のリュウキュウマツなどがあります。
産業もパイナップルから、現在はタンカンなどのみかん産業。山を切り崩さず緑の景色を守ることができたのです。現在、伊豆味の山にはおしゃれな喫茶店が点在し観光客に人気です。これも緑の山が残っていたからこそなのです。
ざまみ農園
TEL&FAX0980-47-2487
ホームページ ⇒ ざまみ農園HP
平成12年 地区PTA連合会表彰
平成13年 全国「みどりの愛護」のつどい国土大臣表彰(伊豆味小中校)
県PTA連合会表彰
平成14年 全国農村アメニティーコンクール振興局長賞(地域・学校の取組交流部門)
平成15年 「おきなわふるさと百選」に認定(地域・学校の取組交流部門)
平成16年 沖縄県が皇緑化コンクール特選(伊豆味小中学校)
平成17年 九州地区緑化推進大会表彰(伊豆味小中学校)
平成18年 全日本学校関係環境緑化コンクール特選(伊豆味小中学校)
平成20年 第59回全国植樹祭(秋田県大会)林野庁長官表彰