平久保集落東北方の山裾に、幹周2.3mと1.9m、樹齢が200年近くあるとみられている2本のヤエヤマシタン(八重山紫檀)が生えている。
ヤエヤマシタンは、中国南部、インドから東南アジアまで広く分布しているが、国内では石垣島のみに自生しており、昭和47年(1972)5月15日の本土復帰と同時に国の天然記念物に指定された。
かつて、ヤエヤマシタンは、島の各地に多く生育していたが、木肌が美しく、光沢があることなどから家具材として、また建築用材として使われ、乱伐されて、その数が急激に少なくなり、絶滅が心配されている。
ヤエヤマシタンが山地に自生している風景が見られるのは、今では、平久保と最近確認された野底のみとなっている。
幾年もの台風や干ばつ等の自然災害に耐え、乱伐されずに生育してきた巨木であり、定期的な下刈りを行うなどして、石垣市教育委員会が保護している。
認定番号 | 126 |
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認定年度 | 平成25年度 |
樹種 | ヤエヤマシタン |
樹高 | 15m |
幹周 | 2.3m/2.0m |
推定樹齢 | 170年 |
所在地 | 石垣市平久保 |
緯度・経度 | 24.585568_124.326046 |
所有者 | 石垣市 |
その他 | 国指定天然記念物 |